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カボチャ、宗麟、ハロウィン、ケルト人

効能は脳卒中・風邪の予防、活性酸素の除去。旬は夏ですが、保存性が高く旬の時期以外にも食べることができる貴重な緑黄色野菜だったため、、カボチャを食べて栄養を付け、風邪を予防するという考え方から冬至に食べる習慣が生まれたといわれています。(冬至カボチャ)

黄色の果肉には豊富に含まれるビタミンA(カロチン)は血管壁や皮膚・粘膜を強化し、皮膚の美容・動脈硬化やトリ目・眼精疲労・風邪や肺炎など感染症の予防、改善に効果的といわれています。カボチャのビタミンE含有量は野菜の中ではトップクラスで、、このビタミンE とβ-カロチンは癌をはじめとする万病の一因とされる活性酸素を除去する作用に優れています。

初めてカボチャが日本に伝来したのは1541年(室町時代)のことで、、カンボジアに寄港したポルトガル船が大分(豊後国)に漂着し 豊後国の大名:大友宗麟に献上したカボチャが日本のカボチャのルーツとされています。伝えられた当初…カンボジアがなまって『かぼちゃ』と呼ばれたのがカボチャの語源といわれています。

カボチャの原産地は以前はインド、ナイル川沿岸、ペルーなど諸説論じられていましたが、、遺跡や地層の研究が進む中で現在はメキシコとガテマラにあたる中南米ではないかといわれているとのことです。

江戸時代末期には甘みが強く調理もし易い【西洋カボチャ】が日本に伝わり、、先の【日本カボチャ】の栽培量は減少の一途を辿り、市場で見かけることがほとんどなくなっていました。ところが近年、ポルトガル船が運んできたカボチャを福岡県豊前市の三毛門というところで長きにわたって自家採種によって栽培が続けられていたことが判明し、、豊後の伝統野菜として受け継いでいこうと「宗麟かぼちゃ」と名付けられて全国的に売り込むプロジェクトが進められているとのことです。

もともとハロウィンは「カブ」を使ってランタンを作っていたそうですが、、アメリカではカブをあまり食べないため生産量が少なく、収穫の多いカボチャを変わりに使い、これが全世界へと広がり【ハロウィンはカボチャ】というイメージが定着したそうです。

ハロウィンは古代ケルト人の「万聖節」という宗教的な行事が発祥とされています。ケルト人にとって10月31日は1年の終わりの日であり、秋の収穫祭の日であり、祖先の霊と悪霊がやってくる日でした。この悪霊を払うために魔除けとして使われたのが「カブ」でした。ケルト人はハロウィンの日には「カブ」をくり抜いて焚火を焚いたり仮面を作ったりして悪霊から身を守っていたそうです。

※ケルト人とは青銅器時代の末期にボヘミア周辺に誕生し古代のヨーロッパを席巻した、、インド・ヨーロッパ語族ケルト派の言葉を話す共通の文化や宗教を持った集団です。

現代でもアイルランドやスコットランドでは「カブ」を使ってランタンを作っています。

カボチャは現在、、色んなレシピで楽しく美味しく味わえます。

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