住宅の塗り替え(屋根の目安)時期を参考までに…
セメント瓦…セメント瓦はセメントと川砂を1対2~3の割合で混ぜたモルタルを、型に入れて形成して塗装しています。紫外線や風雨・温度変化による表面塗膜の劣化(ラジカル)が進行すると表面劣化(表面強度の退化)も促進されます。
塗装の工法や材料の性質・機能によっては、、年数は前後しますが、通常工法の塗り替えの目安は10年~15年です。
スレート系瓦(カラーベスト…コロニアルなど)は…2018年現在では代表的な塗り替え対象の屋根瓦のひとつです。石質の薄い板状の造りで劣化すると、瓦自体の反りや割れが発生します。屋根の下地の腐食や棟などの板金部を留めている釘の浮きも起こる場合が多く見受けられます。10年以上経過すると汚れやコケの発生が激しくなったり、極端な色褪せをしてしまうなどの状態が通常です。特にこちらの瓦は構造上・形状の特性によって瓦自体の表面温度が変化し易く、日本の夏季は屋根裏に熱が籠り易くその下の部屋は蒸し暑いという声を多く聴きます。
いくら遮熱機能を有する塗料だという謳い文句でもその塗料が水性であれば私自身の経験で検証してきた結果としては5年もすれば色褪せしてしまい、遮熱機能も失われてしまっているように見受けています。塗料の開発・研究は年々進化してはいますが、やはり2液型タイプの弱溶剤シリコン塗料の遮熱機能を有する材料以上の工法でないと、塗替えの目安は7~8年が妥当な判断かと思います。前出の2液型弱溶剤有遮熱機能シリコン塗料やそれ以上の塗料や工法によってはそれ以上の塗替えサイクルの年数期待値となります。
他にも粘度瓦や金属瓦がありますが、それぞれの性質や元来の耐久機能に差があります。塗替えサイクルや適正塗装の材料及び工法も違いますし、耐久年数、塗替え時期の目安、または工事代金も違います。
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